千葉市、四街道市にお住いのみなさま、ブログを楽しみにしてくださっているみなさま、こんにちは。
愛玩動物看護師の佐藤です。
今回は、ブログ前半で歯みがき教室のレポート、後半で猫ちゃんのデンタルケアについて書いてみました!
歯みがき教室レポート
6/29(土)に第2回歯みがき教室を行いました。
前回と同様、前半に歯の説明やデンタルケア製品の紹介、後半に歯みがきの手順やポイントを伝え、実際に練習してもらいました。
デンタルジェルを味見!気に入った味があったようです。
お二方ともおうちで歯ブラシに慣れるところまではできていたので、ポイントをお伝えし、コツを掴んだら上手に磨くことができるようになっていました!
マハロちゃん、ジュンちゃん 2人とも上手に磨けています!
次回開催は、、、
次回は8月に開催予定です。
デンタルケアでのお悩みをお聞かせください!こちらで募集しています。
猫のデンタルケア
今回の歯みがき教室もわんちゃんのみの参加でしたが、デンタルケアが必要なのは猫ちゃんも同じです!
猫ちゃんもわんちゃんと同じく歯みがきできるのが理想ですが、猫ちゃんは特に嫌がる子も多く、逃げたり怒って噛みついたりパンチしたりしてくる子もいて難しいと思います。
しかし、猫ちゃんの場合は口内炎や歯肉炎にもなりやすく、特に高齢になると口が痛くてご飯が食べられなくなったり、毛づくろいができなくなり毛玉になってしまったりすることがあり、最終的に痛みの原因である歯を抜く手術を行うこともあります・・・!
猫ちゃんのデンタルケアは歯石予防のためだけでなく、歯肉炎、口内炎の悪化予防のためでもあり、“歯みがき以外のデンタルケア”もあることをお伝えしたいと思います。
ぜひできることから実践してみてください。
初めて見る歯ブラシに興味津々!!
歯みがき以外のデンタルケアとは!?
実は、歯ブラシを使用して行う歯みがきはデンタルケアのステップの最終段階です!
なのでいきなり「デンタルケア=歯みがき!」と身構えず、飼い主さんも猫ちゃんもできるケアから少しずつ慣れていきましょう。
最初から歯ブラシを使うとこうなりました、、、笑
触らずに出来るケア
人に触られるのが苦手な子、触らせてくれるけど顔や口回りは苦手な子におすすめなのが、猫ちゃんが口にするものでのデンタルケアです。
・トリーツ、フード
・サプリメント
・デンタルジェル
などがあります。
トリーツ、フード
一番試しやすいのは食べるものです。
どれも形状に特徴があり、噛むことで歯垢の除去、付着予防が期待できます。
市販で売っているデンタルガムを与える場合は、そのまま与えるのではなく飼い主様が手で持ち左右両方で噛むように動かすことで最大の効果を発揮できます。
処方食のt/d、トリーツのインテリデント、総合栄養食のマルチケア+デンタル
サプリメント
歯垢を除去する、というより口腔内の細菌バランスを整えるものや、有効成分が口の中に広がり歯垢・歯石を付きにくくするものです。
口臭に効果のあるものも多いので他の方法と組み合わせられると効果的です!
プロバイオサイエンス、オーラルケア・サプリメント
デンタルジェル
デンタルジェルって歯みがきに使う物でしょ?と思っている方が多いと思います。
わんちゃん、猫ちゃん用のデンタルジェルは口腔内に広がることで菌のバランスを整え、ガーゼや歯ブラシで磨くことで歯垢を落とし歯石になるのを防ぐことができます。
指先につけたりスプーンに乗せて与えるので、手を怖がらない子はここから歯みがきへのステップアップが望めます。
好きな味ならおやつ感覚で口元を触る練習ができますし、歯ブラシにつけて与えることで歯ブラシへの抵抗感を減らすこともできます。
当院で取り扱いのあるLIONの製品はフレッシュリーフ、ローストチキン、グリーンアップルの3種類からお選びいただけます。
お口を触れる子のケア
ガーゼ、シートでの歯みがき
いきなり歯ブラシを使うのではなく、まずは歯を指で触る練習をしてからガーゼやシートでの歯みがきを行って慣れていくのがおすすめです。
まずは歯1本からできる範囲を増やしつつ、慣れてからも今日は片側だけ、など短い時間で行うのも口を触ることを嫌いにさせないポイントです!
歯ブラシでの歯みがき
ガーゼやシートでの歯みがきに十分慣れたら歯ブラシを使った歯みがきにチャレンジしてみましょう!
嫌がることを無理に進めてもできるようにはなりません。
たくさん褒めながら、おやつなどご褒美も使って少しずつステップアップします。
デンタルジェルの味が好きで頑張ってくれています!
インターベリーα
歯みがきと併用したり歯肉が腫れていて痛みが強い子におすすめなのが「インターベリーα」。
こちらは歯周病原細菌への抗菌作用が認められた医薬品なので獣医師の診察、処方が必要になります。
歯肉炎や口内炎を抑える目的で使用することが多いですが、歯垢、歯石の抑制効果も期待できるので歯みがきと併用するととても効果的です。
歯肉の炎症を抑えてくれるので歯石取りや抜歯の後に使うことで効果の持続も期待できます。
インターベリーαは粉のお薬を液体かペーストにして使用します。
最後に
デンタルケアにはいろいろな方法があることを知っていただけたかと思います。
その子が今できることから始めて、将来の病気の予防や歯石取り後のケアに備えていきましょう。
今回紹介した商品は在庫を置いていないものもあります。
デンタルケアは口腔内の状況次第でできることも変わってきますので、一度ご相談いただければと思います。
猫ちゃんのデンタルケア教室も検討していますのでぜひ参加したい!という方はこちらのアンケートにお答えいただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。