今回のテーマは「肥満と病気について」です。
皆さんは、肥満と関係している病気をいくつ思い浮かべることができますか?
糖尿病や腰痛、高血圧・・・
ご自身の健康診断の結果と照らし合わせて考えられる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、肥満と関係の深い病気について説明していきたいと思います。
1.糖尿病
いわずとしれた、肥満と関係する病気の代表選手です。
でも、なぜ肥満になると糖尿病になってしまうか、理由を知っていますか?
糖尿病にはインスリンというホルモンが関わっています。
インスリンとは膵臓から分泌されるホルモンで、身体にあるブドウ糖を細胞の中でエネルギーに変える働きをもっています。
インスリンがきちんと働いてくれることで、僕たちは食べたものをエネルギーに変えて生きていくことができます。
糖尿病は、インスリンが何らかの理由で出せなくなる、もしくはうまく作用しなくなることで起こります。
肥満はインスリン抵抗性を上げる(インスリンが効きづらくなる)ことで糖尿病を引き起こします。
痩せているからと言って糖尿病にならないわけではありませんが、理想の体型をキープすることは糖尿病の予防に非常に有効です。
2.運動器疾患
太ってしまうと身体が動かしづらくなる、節々が痛い・・・、ヒトでも動物でも悩みは一緒です。
椎間板ヘルニアや前十字靭帯断裂、膝蓋骨脱臼などが有名です。
年を取っても元気でいてもらいたい・・・。
肥満の予防は健康寿命を延ばすことにもつながります!
3.呼吸器疾患
肥満は呼吸器疾患にも影響します。
ヒトでも睡眠時無呼吸症候群と関係するので、イメージしやすいのではないでしょうか。
とくに短頭腫とよばれる犬種は要注意です。
短頭腫は、その外見から、元々呼吸器のトラブルが起こりやすい犬種です。
そこに加えて肥満にまでなってしまったら・・・
命を守るためにも、肥満には十分に気を付けましょう。
どうでしょうか?
ざっとあげただけでも、これだけの病気が肥満と関わっています。
ほかにも、高脂血症や皮膚病も、その原因として肥満が関係しています。
もっと詳しく知りたい、という方はぜひ下記もご覧になってくださいね。
【ブログ】肥満と病気の関係について