トイレの様子がおかしい…
血尿や頻尿となる膀胱炎は犬猫共通で起こりえる症状です。
その原因によって 【結石性/細菌性/特発性】 に分類されます。
- トイレが長い/ずっと排尿姿勢をとっている
- トイレの回数が多い(頻尿)
- トイレに行ってもおしっこが出ていない
- おしっこの色がいつもと違う(赤、茶色、濃いオレンジなど)
このような症状は、膀胱~尿道にかけて何らかの異常があることが考えられます。
特に、オスの犬猫ちゃんに至ってはメスに比べて尿道が細いため排尿困難(おしっこが全くでない)になることも少なくありません。膀胱が破裂してしまえば命の危機に陥ることもあります。
トイレの異変を感じたら病院で尿検査を行い、原因を特定しましょう。
血尿を遠心分離すると沈殿物が分かれます。これを顕微鏡で観察すると…
たくさんの赤血球とストルバイト結晶がありました。
採尿して病院へ
尿検査の際は、可能な限り自宅で採取した尿を持参していただくことをお勧めしています。
以下に簡単な採尿方法をご紹介します。
~わんちゃんの場合~
- 外での排尿時に、トレーなどで受け止める
- ペットシーツを裏返し、吸収されなかった尿をすくって採尿する
- 割ってない割りばしにカットメンを挟み、排尿時しみこませる
~ねこちゃんの場合~
- 猫砂の場合:砂の代わりに新聞紙や広告の紙を細かく敷き、吸収されなかった尿をすくって採尿する
- システムトイレの場合:ペットシーツを裏返し、吸収されなかった尿をすくって採尿する
尿検査の結果によって治療法は異なりますが、これらの症状を未然に防ぐにはまず
水をたくさん飲むことが大切です!
トイレの異常を早く見つけるために時々注意して、トイレ掃除や排尿の様子の観察をしてみましょう。
次回は、結石性膀胱炎の原因となる膀胱結石についてご紹介します。