今回のテーマは「皮膚病」です!
毎年、暑くなってくると皮膚の症状を主訴に来院される患者さんが多くなってきます。
では、皮膚病のサインとは一体どのようなものなのでしょうか?
今回は皮膚病でよくみられる症状について説明していこうと思います。
痒み
皮膚病といえば痒み、痒みといえば皮膚病、というぐらい典型的な症状です。
飼い主さんの目の前で身体を掻いていればすぐに分かるのですが、なかには症状が分かりにくいこともあるので要注意です。
・頭を振る(耳がかゆい⁉)
・足先など一部だけ毛の色が変わっている(実は隠れて舐めている⁉)
このような症状がある時は、身体のどこかを痒がっている可能性があるので注意しましょう。
脱毛
脱毛も、皮膚病でよくみられる症状の一つです。
脱毛があれば痒いのかというとそうでもなく、病気によっては痒みを伴わないこともあります。
脱毛がある時は、身体の一部分だけなのか、左右対称に脱毛が起こっているのか注意してみましょう。
左右対称に脱毛が起こっている場合、もしかすると脱毛の原因は感染などではなく全身疾患に関係した症状として表れているのかもしれません。
皮膚病だけでなく全身の病気を見抜くとても大事な症状ですので要注意です!
色素沈着
痒みがあり、よく搔いている部分の皮膚が黒ずんでくる症状です。
皮膚の一部が黒ずんできたな、と思ったら皮膚病のサインかもしれません。
鱗屑(りんせつ)
鱗屑とは身体の表面にあらわれるフケのこと。
色は白っぽいものから黄色味がかったものまであります。
感染症にともなって出てくる可能性があるので注意しましょう。
表皮小環
皮膚の表面の薄皮が丸くはがれる症状です。
感染症に伴って認められることがあります。
さいごに
今回は、皮膚病でよくみられる症状について簡単に紹介しました。
夏になると、本当に皮膚病は多くなります。
ご自宅のワンちゃんネコちゃんの皮膚に少しでも気になる症状があったらいつでもご相談ください。
次回は、よく見られる皮膚病について詳しく説明したいと思います。