ペットの高齢化にともない、増える循環器疾患
近年伴侶動物の寿命が延び高齢化とともに循環器疾患が増加傾向にあります。
特に小型犬の8割は、9歳になると僧帽弁閉鎖不全症になると報告されています。
心疾患の多くは病気が進行するまで無症状、飼い主様が状態の変化に気が付いた時点で病気が悪化している、というケースも多く見受けられ、
早めの検査と適切な時期でのお薬の開始がその後の健康状態の維持には重要になってきます。
血統書付きネコちゃんの一部は、年齢に関係なく
近年ではネコちゃんの飼育頭数が増加傾向です。
血統書付きのネコちゃんの一部では遺伝的に肥大型心筋症になりやすいことが報告されています。
またネコちゃんは病気を隠そうとする性質があり、飼い主さんが症状の変化に気が付いた時点では病気が進行している場合が多く認められます。
猫の肥大型心筋症は遺伝的影響があり、病気の進行に年齢の影響は概ね関係ないことから若年齢での発症や重症化が認められます。
そのため年齢を問わず早めに、定期的に健診を受けることが大切です。
獣医循環器認定医 吉行先生による心臓病健診
このような背景から、当院では心臓病の健康診断を積極的におすすめしていくため、
獣医学博士号、獣医循環器認定医の吉行里依子先生にご勤務いただき(隔週金曜日)、心臓病の健康診断を実施する運びとなりました。
吉行里依子先生
当院の心臓病健康診断は・・・
1.まずはご予約をお願いします。
金曜日に隔週で実施いたします。ただいま予約開始に向け準備中です。
2.検査当日
できるだけ絶食した状態でご来院ください。(水分はとっていただいてかまいません)
3.吉行先生による検査および診断
・一般身体検査と聴診
・血圧測定
・血液検査
・胸部レントゲン検査
・心臓超音波検査
健康状態の把握をし、血液検査以外の検査によりその場で診断をいたします。
この時点でなにかしら異常が確認された場合には、治療のご説明やお薬の処方をいたします。
(所要時間約1時間)
4.後日、血液検査結果による診断
血液検査は外部業者に依頼するため、結果の受領と診断に2週間を要します。
2週間後以降に再度ご来院いただき検査と診断の結果をお伝えいたします。
(所要時間約30分)
異常がない場合:年齢などによりますが、半年後・1年後に再度健診を受診ください。
異常が確認された場合:治療方針などを決定し、治療を開始いたします。
詳細について
現在、スタートに向け準備中でございます。
予約開始時期などの詳細は、決まり次第、お知らせにて告知させていただきますので、もうしばらくお待ちくださいませ。