千葉市、四街道市にお住まいのみなさま、ブログを楽しみにしてくださっているみなさま、こんにちは。
3月に入り春に向けて少しずつ暖かくなってきましたね。季節の変わり目は人も動物も体調を崩しやすいので注意が必要です。今回は狂犬病とその予防についてお話ししたいと思います。
狂犬病とは?
ウイルスのイメージです
犬などの哺乳類や鳥類が感染する病気で、発症するとほぼ100%死亡する恐ろしい病気です。狂犬病ウィルスを保有する野生動物(アライグマやコウモリなど)に噛まれたりすると感染し、動物から人にもうつる人獣共通感染症です。
日本は清浄国(狂犬病ウィルスが撲滅され、存在しないとされている国)として世界的に認められており、1950年代を最後に狂犬病の発生報告はありませんが、2020年に海外から来日した男性が狂犬病を発症し死亡した事例があります。
海外で犬や野生動物に噛まれたりした場合は狂犬病感染の可能性がありますので、必ず病院に行きましょう。
狂犬病予防注射を接種する理由
注射は1年に1回です。
前述のとおり日本は清浄国として認められているのに、なぜ愛犬に狂犬病のワクチンを打たせなければならないのでしょうか?
理由は、清浄国であり続けるためです。今日まで日本が清浄国でいられる理由は、ワンちゃんのオーナー様一人ひとりが毎年しっかりと狂犬病の予防接種をされているからです。
現在では、様々な国の飛行機や船が日本に入国しています。とても便利な時代にはなりましたが、狂犬病などのウイルスを持った動物がいつ日本に入ってきてもおかしくない状況です。
そういった脅威から日本を守るためにも、必ず毎年狂犬病の予防接種を受けさせるようにしましょう!
狂犬病の予防接種は法律で義務付けられている
狂犬病の予防注射は、生後91日を過ぎた犬は打たなければいけないと法律で定められています。
注射を打っていても登録がされていないと、打っていないものと見なされてしまいますので、迎え入れた際は必ず登録も行いましょう。
(未登録・未注射は20万円以下の罰金という罰則規定があります・・・!)
千葉市では3月2日から令和6年度登録が可能です。動物病院でも打てますし集合注射でも接種は可能ですので、忘れずに接種を行いましょう。
当院では4月~6月の間、市への登録代行も行っています。千葉市内にお住まいの方であればご利用いただけますので、お気軽にご相談ください。
終わりに
今回は狂犬病とその予防の大切さについてお話させていただきました。
犬にも人にも感染し、発症したら致死率100%の恐ろしい感染症です。海外からいつ入ってきてもおかしくない状況ですが、しっかり狂犬病の予防注射を打っていれば防げる病気でもあります。
大切なワンちゃんに、毎年の予防接種を忘れずに受けさせましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!
飼い主さま提供お写真:むぎちゃん
東千葉いこい動物病院
043-252-5055