千葉市、四街道市のみなさま、ブログを楽しみにしてくださっているみなさま、こんにちは。
季節の移り変わりを感じる日が続いていますが、みなさん体調など崩していませんか。
ワンちゃんはもうすぐフィラリア予防のシーズンがやってきますね。
1カ月に1回の予防ですが、嫌がってしまうワンちゃんに投薬するのは負担ですよね。
みなさんは、どのようなお薬でフィラリアの予防をしていらっしゃいますか。
「フィラリアの予防薬は昔からずっと同じ!」という方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、いろいろなタイプのフィラリア予防薬について書いてみようと思います。
今の予防薬がご負担に感じていらっしゃる方は、違うタイプのお薬を試すとスムーズに予防できる場合があるので、ぜひ参考にして試してみてくださいね。
春は予防のシーズン!
飼い主様提供お写真:ヤスケちゃん
まずは、シーズンに入ったら忘れずに予防して頂きたいのが
・フィラリア症
そして、暖かくなってきたら予防を開始して頂きたいのが
・ノミ・ダニ
です。
フィラリア症の予防は狂犬病予防とちがって義務ではないものの、感染すると非常に厄介で治療が大変難しく、死亡する恐れもあります。
詳しくはこちらの記事
犬のフィラリア症について|予防が一番大切
フィラリア症の予防をするには
フィラリア症の予防シーズンは、蚊の発生時期によって決まるため、地域ごとに推奨される時期が異なります。千葉県の当院周辺地域であれば5月から12月までの8カ月間、毎月しっかり飲み続けることが大切となります。
ノミ・ダニも、お外にお出かけする機会の多いワンちゃんでは特に予防することをおすすめします。
トリミングサロンやペットホテルを利用される際は、ノミ・ダニの予防が条件になっているところも多いので、シーズン中の予防はフィラリア症予防だけにしていて、必要なときにノミ・ダニの予防もする、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
必要なときだけとはいえフィラリアとノミ・ダニの予防薬をそれぞれ投薬するのは手間だな・・・という方、
フィラリアだけでなくノミ・ダニも通年で予防しておきたいと考えていらっしゃる方には、
フィラリアとノミ・ダニの予防を一種類でまとめてできるオールインワンタイプのお薬がおすすめですよ。
いろいろなタイプのフィラリア予防薬をご紹介
ではここから、いろいろな予防薬を予防できる病気別・タイプ別にご紹介します!
フィラリアだけを予防するもの
イベルメック
こちらは食べさせるタイプのお薬。
かなり前から出ているもので、実績抜群な予防薬です。
ただし犬種によってはおすすめできない場合もあるので、必ず獣医師さんに相談してからご購入、投薬をしてください。
あくまで予防できるのはフィラリアのみなので、ノミ・ダニについては別のお薬で予防していただく必要があります。
牛肉などを使用した嗜好性の高いチュアブルタイプ。美味しく食べてくれる子が多いです。
ノミ・ダニを予防するもの
フィプロスポットプラス
こちらは背中に垂らす液状タイプの予防薬です。
飼い主様がワンちゃんの背中に垂らすだけなので、比較的容易に投薬することができます。
投薬後、その日のうちはシャンプーを控えたほうがよいでしょう。
初めてでも簡単に垂らせます。
フィラリア+ノミ・ダニ予防のオールインワンタイプ
オールインワンタイプのものは「フィラリアとノミ・ダニをまとめて予防できる」「予防漏れをしにくい」などの理由で当院でも一番人気があります。
投与方法はお薬によって異なり、『食べさせるタイプ』『垂らすタイプ』の2つに分類できます。
◆食べさせるタイプ
こちらは当院で扱っている二種類をご紹介します。
・ネクスガードスペクトラ
・クレデリオプラス錠
どちらも、予防できる病気の範囲・寄生虫の種類は大きく違いません。
なにが違うのかというと、見た目・形状です。
ネクスガードスペクトラはお肉状になっているのでおやつ感覚で喜んで食べてくれるワンちゃんが多いです。
嗜好性の高いソフトチュアブルタイプ。1カ月に1回、この一粒でしっかり予防できます!
クレデリオプラス錠はタブレット状で、こちらもおやつのように食べてくれる子もいますが、匂いに敏感なワンちゃんなど自分から食べてくれない場合でも、このクレデリオプラス錠であれば投薬用などのおやつでくるんで食べさせることも可能です。
効果の面でどちらが良い悪いということはないので、飼い主様のご負担にならない方をお好みで使い分けてもらえればと思います。
このまま食べさせるのもOK。投薬用のおやつなどで包んでも与えやすいタブレット状です。
◆垂らすタイプ
エビクト
嫌がって食べてくれないような場合には非常に有効です。
ただし、このエビクトはフィラリア+ノミの予防ができるタイプで、ダニの予防効果がないので、ダニの予防もしたい場合は注意してください。
ネコちゃんのフィラリア予防について
フィラリア症はワンちゃんの病気と思われることが多いですが、実はネコちゃんもフィラリアに感染します!
ワンちゃんよりは可能性が低いものの、感染すれば症状が出る可能性があるため、注意が必要です。
ネコちゃんでも、最近はフィラリア症の予防をされる方が増えてきています。
エビクトであれば猫ちゃん用のものもありますので、ご希望であれば当院スタッフにお声掛けくださいね。
飼い主様提供お写真:レンくん
予防の流れについて
最後にシーズン前にぜひ知っておいていただきたい予防の流れについてです。
3~5月頃にフィラリア症にかかっていないかの検査を受け、感染していないことがわかってから5月の一回目の予防をスタートしてくださいね。
フィラリア症の予防は、
・蚊の発生時期に合わせて、蚊が出始めてから2か月以内に投与開始すること
・継続して投薬すること、最終月の投薬を必ず忘れないこと
この二点がとても大切になります。投薬をし忘れてしまったり、お薬を切らしてしまったりすることがないよう、当院では8回分をまとめてご購入いただくことをおすすめしています。
投薬を忘れないよう、毎月の投薬日をしっかりと決めておくと良いかもしれませんね。
当院ではまとめてご購入される方向けのサービスをご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
東千葉いこい動物病院
043-252-5055