千葉市、四街道市にお住まいのみなさま、ブログを楽しみにしてくださっているみなさま、こんにちは。
ペットの長寿化にともない、心臓病を発症する犬は増えています。
心臓病は重症化すると命に関わる恐ろしい病気です。では、もしも愛犬の心臓に異常が見つかった場合、飼い主様としてどのようなことに注意して過ごせばよいのでしょうか?
「お散歩はどうしたらいいのか?」「心臓にいいフードは?」など、さまざまな疑問を持たれることでしょう。
今回は、心臓病を持つ犬の日常生活で気を付けるべきことについて解説し、このような疑問にお答えしていきます。
運動|お散歩に行っても大丈夫?
適度な運動は愛犬の健康を保つうえで大切ですが、心臓が悪い子にとって過度の運動は負担になる可能性があります。
心臓の機能が弱まると、体全体に十分な酸素が届かなくなり、疲れやすくなってしまいます。特に、ドッグランで走り回ることや、他の犬との激しい遊びは、心臓に大きな負担がかかるため、場合によって控えた方が良いでしょう。
さらに、日中の暑い時間帯に散歩をすると、血圧の変化により心臓に負担をかけてしまう可能性があります。このような理由から、暑さが厳しい時間帯の外出は避けるようにしましょう。
もし、愛犬が散歩中に疲れて立ち止まったり、座り込んでしまったりしたら、心臓に負担がかかっているサインかもしれません。このような場合は、無理に歩かせようとしない方が良いでしょう。
愛犬にとって適切な運動量は、健康状態や心臓病の進行具合によって異なります。そのため、獣医師としっかり相談し、愛犬にとって最適な運動計画を立てるようにしましょう。
食事|どんな食生活を送ればいいの?
心臓病を抱える犬にとって塩分の過剰な摂取は、循環量の増加から心臓の負担になりやすいため、塩分が少ないフードを選ぶことが理想です。
また、心臓の健康をサポートするためには、タウリンやL-カルニチン、オメガ脂肪酸などの栄養素を取り入れるとよいでしょう。これらの栄養素はサプリメントで補給することもできますが、心臓病用の療法食にも含まれています。療法食は、塩分やその他の心臓に悪影響を及ぼすミネラルのバランスも調節して作られており、心臓病で苦しむ愛犬におすすめです。
食事内容の変更は、愛犬にとって必要な栄養が適切に摂取されるようにし、その健康状態を守るためにも、獣医師と相談しながら決めていきましょう。
体重管理|太りすぎも痩せすぎもよくない?
心臓病を抱える犬の体重管理は非常に重要です。適正な体重を維持することで、心臓への負担を軽減し、病状の悪化を防ぎます。
肥満は、血圧の上昇や呼吸数の増加を引き起こし、心臓の機能を低下させるため、心臓に余計な負担をかけ、症状の悪化を招く可能性があります。
一方、痩せすぎも心臓機能や体力の低下、栄養不足を引き起こします。最近では、痩せている犬の方が心臓病の予後が悪いという報告も出ているため、適切な体重を維持することが重要です。
そのため、定期的な運動とバランスの取れた食事によって、愛犬の体重を管理することが重要です。
ストレスに要注意
愛犬の心臓病の管理にあたって、ストレスの影響も重要です。
ストレスは血圧や心拍数を上昇させ、心臓への負担を増加させてしまいます。強いストレスを感じると、愛犬の体調が急変し、最悪の場合、命に関わる危険な状態に陥ることもあり得ます。
このような事態を避けるためにも、愛犬の生活からストレスをできるだけ取り除き、不安にさせるような状況は避けるようにしましょう。
愛犬が常に安心して過ごせるよう、静かで落ち着いた環境を整えてあげましょう。
飼い主さま提供お写真:リンちゃん
まとめ
愛犬が心臓病と診断された際は、ご自宅での適切な管理とケアが非常に大切になります。適切な運動量、栄養バランスの整った食事、適正な体重の維持、ストレスの軽減に配慮することが、愛犬の健康維持には欠かせません。
愛犬の健康状態に合わせた最適なケアプランを獣医師と相談しながら計画し、愛犬ができる限り快適に過ごせるようサポートしていきましょう。
愛犬との毎日を大切にし、一緒に過ごす時間を最大限に楽しんでください。
心臓病で苦しむ愛犬の家庭でのケアについて、ご心配な点がございましたら、いつでも当院へご相談ください。
■当院の心臓病に関連する病気はこちらで解説しています。
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