千葉市、四街道市にお住いのみなさま、ブログを楽しみにしてくださっているみなさま、こんにちは。
猫にも心臓病が発生することをご存じでしょうか?猫の心臓病は症状が現れないことも多く、気が付いたときには手遅れとなってしまうこともあり、注意が必要な疾患です。
愛猫の心臓に異常が見つかった場合、飼い主様としてどのようなケアが必要なのでしょうか?日常生活の送り方やフードの注意点などはあるのでしょうか?
今回は、心臓に疾患を抱える愛猫の日常生活で気を付けるべきことについて、詳しく解説します。
運動|今まで通り遊んでも大丈夫?
心臓は体に血液を巡らせ、酸素を運搬するポンプとしての役割を持っています。そのため、心臓病になってしまうと体に十分な酸素が行き渡らなくなり、疲れを感じやすくなります。
そのため、おもちゃを使った激しい運動は心臓に負担がかかるため、避けた方がよいでしょう。またパニックになって走り回ったり、驚いて心拍数が急上昇したりすると、心臓に急激な負荷がかかります。愛猫にとって、落ち着いた生活ができるよう配慮しましょう。
食事|どんな食生活を送ればいいの?
血圧を下げ、心臓の負担を軽減するためにも、塩分が少ないフードを選ぶとよいでしょう。過剰な塩分は血液を停滞させ、むくみの原因となります。
また、心臓の機能をサポートするためにも、タウリンやL-カルニチン、オメガ脂肪酸といった栄養素を取り入れるとよいでしょう。
残念ながら、心臓病の猫専用の療法食は存在しません。代用品として、腎臓病用の療法食や、高齢期用のフードが用いられることもあります。
獣医師と相談し、愛猫の心臓の状態に合わせたフードを選びましょう。
内服が得意な子の場合は、サプリメントの使用もおすすめです。
体重管理|太りすぎも痩せすぎもよくない?
体重管理は、心臓病の治療において非常に重要です。肥満は心臓の負担を増加させ、症状を悪化させる可能性があります。
一方、心臓病を発症すると食欲が低下し、徐々に痩せてしまうことも珍しくありません。栄養不足や、痩せることによる体力の低下により、愛猫の全身状態がさらに悪化してしまうこともあります。
適度な体重を保ち、食が細ってきた場合は食事内容を見直してみるとよいでしょう。
飼い主さま提供お写真 まめ吉ちゃん
まとめ
猫の心臓病は、初期症状がわかりにくく、気付かれにくいという特徴を持ちます。病気に気付かないまま年月が経ち、ふとしたことがきっかけで重篤な症状に陥ってしまう、恐ろしい疾患です。
また犬とは異なり、聴診で心雑音が聞こえなくても心臓病を患っていることがあります。そのため普段の身体検査では気付かれない場合も多く、早期発見には心臓専門の健診が必要です。愛猫の健康のためにも、定期的に心臓健診を受け、病気の早期発見に努めましょう。
当院では“獣医学博士・獣医循環器認定医”をチームに迎え、心臓病で苦しむワンちゃん・ネコちゃん、そのご家族のための循環器外来を設けております。
循環器外来は予約制となりますので、こちらのページからご予約の上ご来院ください。
■当院の心臓病に関連する病気はこちらで解説しています。
・心臓病治療を始めてみると
・猫の肥大型心筋症について|原因や症状、治療方法などを解説
・犬と猫の肺高血圧症について|心疾患のある高齢の犬や猫は要注意
・心雑音に関するあれこれ
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